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ギター遍歴(その3)

 復活のきっかけとなったのは,NHKと渡辺香津美だったりする。
 NHKの趣味悠々という番組で,「アコースティック・ギター入門」が放映された。「大体この手の番組は,出てくる受講者が最初は結構下手なんだけど,いつの間にかムチャクチャうまくなってんだよねぇ」などと話しながら見始めた。そのころ,「どうせギターって伴奏楽器でしょ」とあしざまに言われた(言った人は悪気はなかったようだが)ことに,なんとか楽器としてのありようを見せたいと思っていたころでもあった。

 その割と最初の方。「ラ・ヴィオレテラ」だったと思う。単音だけとはいえ,伴奏楽器ではないギターとしての練習曲だ。もっぱらコード弾きばかりだったボクでも,これは簡単だった。実際,番組終了後にギターを持ち出し,その場で耳コピーして弾いていた。なんだ。できるじゃん。

 というわけでその日から,ソロギターへのチャレンジが始まった。大体2年前くらいのことだ。
 ちょうどヤマハミュージックメディアから「名曲を弾く!極楽ソロ・ギターサウンド」が出ていた。これがまた,手頃な曲が多かったのも幸いした。さらに,リットーミュージックの「ソロギターのしらべ」を2冊。すっかりはまっていった。

 その年の誕生日に,「何が欲しい?」と聞かれて答えたのが「もっといいギター」。FG-201Bは,ソロギターの演奏に向くようなものじゃなかった。できなくはないが,弾きにくい。10万円くらいの予算で探してみたが,どうも中途半端だった。そしたらあっさり「じゃあ20万円くらいかければ」とのお許しが出た。

 候補に挙がったのが,OM-28V(ヘッドに大きな打痕あり),OOO-18/28,Thompson T-1,Taylor 53x。試奏して比べてピンと来たのがT-1だった。喜び勇んで購入した。嬉しかったなあ。

 その後1カ月もしないうちに,ヤフオクで10万円の新品同様のOOO-18を落札。わずか1カ月の間に結構な出費をしてしまったのだった。そして1年後には,アリアのシンソニードやマーチンのバックパッカーまで手に入れていたりする(会社用ということで)。一体,何をやっているのやら。
by northCountry | 2004-03-10 20:22 | ギター


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