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住出勝則「Shadow Dancer」

 一応ギター弾きの私としては,せっかくCDを購入するんだったらある程度弾けるようになりたい(といっても,全曲制覇は死ぬまでやっても無理だろうけど)。だから,楽譜が発行されているか,発行されることを前提としてCDを購入することが多い。

 でもこのアルバムはそんなこと関係なしに購入した。1年くらい前に中川イサト,岸部眞明,住出勝則の3氏によるジョイント・ライブを聞きに行ったのがきっかけだ。実のところ,お目当ては岸部さんだった。岸部さんの「Hajimari」は鳥肌がたつほどすごかったが,それ以上に驚いたのが住出さんのプレイだった。とにかく,ノリノリである。誰かがGroove Masterと評していたが,うなずけるところだ。ライブで演奏した3人の中で,唯一プレイヤーではなくパフォーマーと言える演奏家だったと思う。

 で,そのライブの感激をそのまま再現してくれたのがこの「Shadow Dancer」。2001年に発行されたサード・アルバムである。スピード感のある「Funk Rag」は,ボディ・ヒッティングを効果的に使っているノリのよい楽曲だ。タイトル曲の「Shadow Dancer」は,ミディアム・テンポを有効に使っていて,心を揺さぶられる感じがした。一転して「One Heart」でスローで美しい曲を入れるあたりの配置もいい。
 ちなみに,一番のお気に入りはその次に来る「She's a Groover」。いや,本当にGrooveってこういうことなんだね。
by northCountry | 2004-03-09 19:32 | CD評


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