押尾コータロー「BOLERO! Be HAPPY LIVE」

 ボレロ!Be HAPPY LIVEはBe HAPPYツアーの様子を収録したライブ・アルバム。DVDとの変則2枚組という構成を採っている。ここではCDについて。

 収録しているのはタイトル曲「ボレロ」や「Merry Christmas Mr. Lawrence」「HARDRAIN」といった押尾コータローおなじみのものから,最新アルバムBe HAPPY収録の比較的最近の曲,CD未収録の曲など幅広い。ライブならではの勢い(とそれに伴う粗さ)があって,ライブの“空気感”みたいなものは十分に感じられる。

 ただ押尾コータローのライブといえば,MCのおもしろさや,一人メンバー紹介やファミコン・メドレーといったインストもののライブにはあまりないユニークな楽曲の楽しさといったものも大事なスパイスとなっている。それらがごっそりそぎ落とされているのはちょっと残念。確かに楽曲を聴かせることに主眼を置くのだから,全体のまとまりが得られていいのかもしれないし,実際どんなおもしろいMCであっても何度も聞いていれば飽きるとういもの。そこらへんはしょうがないといえば,しょうがない。

 じゃあ楽曲を聴かせるアルバムとしてはどうかと考えると,今度は聴き込んでいくうちに勢いより粗さの方が目立ってくるかもしれない懸念がある。音作り自体,スタジオで収録したCDに比べればどうしても見劣りがするし,演奏自体も勢いを味として楽しめる期間は短そうな気もする。

 というわけで総評としては,うーん。保留。DVDと合わせればお買い得感はあるかな,というところ。CDでしか押尾コータローを聴いたことがないヒトには雰囲気が分かるから悪くはないのだが,ライブの魅力がすべて伝わるとも思えないし。これから聴くというヒトには粗さがちょっと目立ちそうな気がする。でもライブアルバムなんて,もともとコアなファン層向けのモノだからいいのか。
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by northCountry | 2004-12-16 14:39 | CD評


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